~日々の気になるメディアトピックを気ままにコメント分析~

Tuesday, March 8, 2011

スーパーアイドル「マリーヌ」急浮上

週末の間中、それはもう、すごい騒ぎであった。

金曜日の昼ごろからラジオ、テレビ、インターネットすべてのメディアにおいて「世論調査でマリーヌ・ルペンがサルコジ大統領と社会党のオブリ第1書記を抑えてトップに!!」の話題で持ちきりであった。

マリーヌ・ルペンMarine Le Pen は今年1月に父ジャンマリー・ルペンを継いでフランス極右政党であるFNフロン・ナショナル(国民戦線)の代表となったアラフォー女性。

6日付けのル・パリジャン紙のために行われたハリス・インタラクティブ社の調査(sondage Harris Interactive)の結果、23%の人が「今、大統領を選ぶとしたらマリーヌ!」と回答し一番人気となった(他の2候補はそれぞれ21%)。極右候補がトップに踊り出たことにより、フランス政界&メディア界は蜂の巣をつついたような大騒ぎとなったのだ。  

ただ、この結果自体は大して驚きではない気がする。今年に入り、正式にパパの跡を継いでからというもの、あっちで「マリーヌ」、こっちで「マリーヌ」、彼女の名を聞かない日など一度もない。(もはやファーストネームのみで通用する)

テレビ・ラジオでは特集番組に引っ張りダコ。スター並みの扱いで注目が集まらないほうがおかしい。また、いかにも時代劇の悪役代官といった「父」に比べたら、「娘」の方は気さくなブロンドの「ママさん政治家」といった様子で親しみやすいイメージだ。日本のアイドル同様、美人でないところが却って親近感を生む。

すなわち、「洗浄された極右のマドンナ」が作り出された責任の一端はメディアにもあるのでは?

そして、今回の調査の結果、「マリーヌを支持しても、もはや異端扱いされないんだ!堂々とFNに投票してもいいんだ!タブーじゃないんだ!」と、国民の一部のモラル・コンプレックスが取れたに違いない。

この騒動を受け、候補者の選択肢が充分でないと非難されたハリス・インタラクティブは、6日、次期大統領選への出馬が噂され人気の高いDSKことドミニク・ストロスカーン氏(PS社会党)を選択肢に含めた上で再調査を行うと発表。

その結果は、、、、タタターン(太鼓)!
「マリーヌ」1位(24%)、「DSK」2位(23%)、「ニコラくん」3位(21%)。(本日付けル・パリジャン発表)

全然フォローになってない。でも、このような大騒ぎの中での「再調査」に果たして意味はあるのだろうか?

はっきり言って、もし「世論調査のハリス・インタラクティブです、アンケートにご協力くださ~い」と電話が来たら、私だったら「もちろん、私のアイドル『マリーヌ』に投票いたしますわ~!」と、からかい目的で回答したに違いない。